Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、絶縁体間で発生する静電気放電の発生メカニズムおよび着火危険性を調査する。この種の静電気放電の存在は一部では知られているが、その発生メカニズムや着火危険性については国内外でほとんど研究されておらず、これを対象とする火災防止のための安全指針もない。その一方で、化学工場等の現場では、各種工程においてこの種の放電が生じる可能性があり、そこに存在する可燃性ガスや液体蒸気の着火による火災・爆発事故について危機感が持たれている状況にある。そこで本研究では、コロナ放電による強制帯電により、2つの絶縁体間で放電を起こし、この種の静電気放電の発生メカニズムおよび、着火危険性を実験により解明する。