Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では,省エネルギーな広帯域近赤外光源の実現のために,Ce3+添加フッ化硫化物蛍光体に見られる特異な近赤外発光の発光機構を解明する。近赤外光物性の温度・圧力依存性および時間分解特性を評価・解析し,蛍光体電子構造と励起状態ダイナミクスを明らかにすることで,電子遷移機構をモデル化する。同時に,類縁構造を持つCe3+添加非酸化物蛍光体を探索し,高効率・広帯域な近赤外発光を示す新規材料を創製する。市場規模が拡大し続ける近赤外センシング応用において,Ce3+を発光中心とした省エネルギーかつ低環境負荷な光源の実現を目指す。