Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
晶析によって得られる結晶の粒径や形状といった粒子群特性は過飽和溶液中で核化が生じるタイミングや発生する核の数によって大きく変化する。したがって、所望の特性を有する結晶粒子群を得るためには、核化の制御が重要である。本研究では、溶液中にて微小な集合体の形成に伴い、自発的に核が生じる一次核化に着目した。一次核化では、核の前身となる微小な集合体は結晶化成分の分子が脱溶媒和した後に形成される。そこで、核化の制御に向け、温度に応じて溶媒和状態が著しく変化する温度応答性ポリマーによる結晶化成分の溶媒和状態の変化が、結晶化成分の核化や最終的に得られる結晶粒子群の特性に及ぼす影響を検討する。