Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
バイオプロダクションにおいて、細胞のストレス耐性強化は重要な課題である。細胞を構成する脂質二重膜の物性変化がストレス耐性能の向上に寄与することが示唆されているが、脂質分子の構造多様性と代謝経路の複雑性ゆえに脂質とストレス耐性の関係性の全貌は不明である。本研究では、物質生産宿主である出芽酵母を題材とし、脂質を分子種レベルで網羅計測できるノンターゲット解析法と、代謝の“流れ”を計測できる13Cトレーサー解析法を組み合わせることで、ストレス耐性に寄与する脂質代謝経路を特定し、その人為的な制御を通してストレス耐性細胞の創生を目指す。