Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
細胞内の生命現象の中には、極めて少数の分子しか関与しないにもかかわらず、ロバストかつ効率的に起こる現象が数多く存在する。この様な現象を解析するために1分子蛍光イメージング技術が進歩してきた。ただし、このために使われる蛍光分子は数分程度の観察が限界であり、更に細胞中には自家蛍光を発する無数の夾雑分子が存在するため、その様な少数分子によって担われる生命現象の解析は一般に困難である。本研究では光学的に極めて安定な蛍光ナノダイヤモンドを分子標識剤として活用し、スピン操作による選択蛍光イメージング技術を併用することで、細胞内少数分子の1分子動態解析基盤の確立を目指す。