Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
水素の大量貯蔵技術が進んでいるが、地質学的な水素地下貯蔵は岩塩空洞の利用等に限られており、場所を選ばない汎用的な水素地下貯蔵技術は世界的にも未確立である。さらに地球外での現地水素貯蔵の研究例も乏しい。本研究では、環境に優しく低コストであるウルトラファインバブル(UFB)を用いて、地球だけでなく月や火星の普通の土壌・地下に水素を貯蔵できるかどうかを理解する。室内実験と数値計算を両輪とし、UFBによる「ふつうの地下環境」への水素貯蔵の可能性を検証するだけでなく、土壌構成粒子表面や間隙流体での界面物理化学的側面において、UFBが「どのように」「どのくらい」寄与しているのかという問いに対して明快な回答を与える。