Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
グリーンケミストリーを指向した合成化学研究が活発な状況に対して、精製手法、中でも晶析による光学分割においてパラダイムシフトを起こす技術発展は長らく報告されていない。この状況を打開するべく、キラル化合物のラセミ化合物結晶を構造転移によって所望のエナンチオマーから成るコングロメレート結晶へと導く「無溶媒結晶化によるデラセミ化」の実現に挑む。キラルな外部刺激をアキラルな結晶性固体に与えることにより構造転移を誘起し、所望のキラルな構造体へと変換する。本手法が実現できれば、溶媒を使わない環境負荷の小さな光学分割プロセスの実現につながる。