Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
結晶においては、分子の位置や配向が完全に規定された集合体であり、構造-物性相関が明確である。研究代表者はこれまで、金属錯体をターゲットとして異種金属錯体結晶が接合したコアシェル型ブロック共結晶の構築に取り組んできた。多くの検討を重ねるなか、偶然にも、結晶面選択的(facet-selective)なシード結晶化現象を示す系を見いだした。本研究では、facet-selective なシード結晶化の機構解明に挑むとともに、結晶のシークエンス・配列・空間配置が制御された多彩な構造様式をもつブロック共結晶や、異なる配位子をもつ金属錯体結晶同士が接合したブロック共結晶を構築するための方法論の確立を目指す。