Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
α1-酸性糖タンパク質(AGP)は、ヒトやその他のほ乳類の血中や尿中にみられる生体分子である。AGPの存在量は疾患状態に応じて変化するため、AGP量を簡便・迅速に調べる手法の開発が進められている。研究代表者は「AGPを含むヒト血清試料にウミホタル由来の発光物質を加えると直ちに発光し、その発光量がAGP量と相関する」ということを見出した。しかしながら、尿に含まれるAGPは微量であるため、検出感度の問題から尿中AGPの定量には、ウミホタル由来の発光物質を利用できないという問題がある。そこで本研究では、発光量に基づく尿中AGP定量に利用可能な発光物質を創出することを目指す。