Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
果実の品質や保存性を向上させることは、食品廃棄を防止し、人々の健康維持や食糧問題の解決につながる重要な課題である。従来、果実の成熟制御には高等植物に広く存在し微量で制御可能な植物ホルモンやそれに類する化合物が利用されてきたが、その種類と作用機序は限定的であるため、使用にあたっては課題が存在する。そこで本研究では、果実成熟を担う転写因子の機能と植物病原細菌の標的タンパク質分解機構を利用し、これまでにない画期的な果実成熟制御技術の確立を目指す。これにより、植物ホルモンを中心とした既存の植物成長調整剤における課題を解決し、統合的な果実成熟制御体系の構築を目指す。