Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
寄生蜂は、それぞれの種には特異的な宿主となる種が存在する一方で、宿主にごく近縁な他種であっても、寄生に抵抗性をもつ「非宿主」の存在が報告されている。このような寄生蜂の寄生成立の可否を決定づける分子基盤は未解明である。本研究では、キイロショウジョウバエを宿主とする寄生蜂 Asobara japonica と、キイロショウジョウバエでは寄生が成立しない寄生蜂 Asobara rossica をモデルとし、解析を行う。宿主における寄生成立メカニズムと非宿主における寄生蜂抵抗性に着目し、 寄生の分子基盤を包括的に理解することを目指す。