Project/Area Number |
23K13975
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 39070:Landscape science-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
黒沼 尊紀 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 助教 (10808596)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 芝地 / 温室効果ガス / 土壌フラックス / ライフサイクルアセスメント / 廃棄 / カーボンニュートラル |
Outline of Research at the Start |
カーボンニュートラルな社会の実現のため、緑地の担う役割は極めて大きい。しかしながら、緑地の温室効果ガスの吸収能については、森林等の木本植物が議論の中心であり、草本性緑地の温室効果ガス吸収能は未解明である。そこで本研究では、芝地を対象とし、温室効果ガス収支に関わる要素を数値化することで、芝地の温室効果ガスの吸収能を定量する。これより、温室効果ガスの吸収能という観点から、緑地計画や制度設計に活用可能な指標とエビデンスを提示すると共に、緑地のための新たな環境影響評価手法の構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究実績は主に以下の3点である。 ①芝生産時の温室効果ガス(以下、GHG)発生量の調査:切り芝生産方法について、生産者にヒアリングを行い、2023年10月よりワグネルポットを用いた再現試験を開始した。現在まで、毎月2回のガス採取および分析が順調に実施されている。現時点で、CH4やN2Oの発生はほとんど確認されていない。本試験は2024年6月頃の終了予定である。 ②刈り芝放置時のGHG放出量の調査:C/Nの異なる刈り芝(コウライシバ&ケンタッキーブルーグラス)を対象とし、一定量をワグネルポットに詰め込み、GHG放出量の調査を実施中である。毎月2回のガス採取および分析が順調に実施されている。現時点で①同様に、CH4やN2Oの発生はほとんど確認されていない。本試験は2024年10月に終了予定である。 ③芝地のGHG収支に関する試験結果の取り纏めと論文化:上記①②を除き、2023年度を含めてこれまで明らかにしてきた情報を整理し、論文を投稿した。今後は上記①②の情報をアップデートした形で、学会発表・論文掲載を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時に予定されていた実験は、計画通り着手されており、2024年度中の終了の目途も立っている。また、植物の生育やガス採取、分析等に現状問題は発生しておらず、おおむね順調に進展していると判断できる。 2024年度は、上記実験に加え、データの解析や発表準備等を着実に行っていくことで、2024年度内の成果化に努めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
申請時に予定した実験を着実に進行し、2024年度内の成果化を目指す。加えて、芝のみならず、広く造園や緑化に関わる植物等のGHGの定量化を念頭に置きながら、研究を推進していく予定である。これにより、申請内容の達成はもちろんのこと、より広い視点で、成果を積み上げていきたい。
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