Project/Area Number |
23K14028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 41010:Agricultural and food economics-related
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Research Institution | Policy Research Institute, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries |
Principal Investigator |
楠戸 建 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (60850279)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2027: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 不完備パネルデータ / 脱落 / エビデンスに基づく政策決定 / 農林業センサス / 日本型直接支払 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,農業経営体・農業集落といった小さな単位での継時的な変化の分析に不可分なパネルデータのアンバランス性に着目する。計量経済学モデルによりアンバランス性が発生する要因を考慮したうえで,そのアンバランス性が農業の持続性や日本型直接支払等の政策分析の結果にどのような影響を与えるのかを明らかにする。このことで,より強固で説得性のある形でのエビデンスを提供し,政策決定に資することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,農業経営体・農業集落といった小さな単位での継時的な変化の分析に不可分なパネルデータのアンバランス性に着目する.本研究で着目するアンバランス性とは特に,経営体等の離農や,農業集落の消失等により調査対象から脱落するといった形で発生するものである.一般に,長期間のパネルデータにおいては,利用可能なデータは増加する一方で,アンバランス性が大きくなる傾向がある.このアンバランス性を考慮せず分析を行ってしまうと,分析結果にバイアスが発生しうることが知られている.そこで,計量経済学モデルによりアンバランス性が発生する要因を考慮したうえで,そのアンバランス性が農業の持続性や日本型直接支払等の政策分析の結果にどのような影響を与えるのかを明らかにする.このことで,より強固で説得性のある形でのエビデンスを提供し,政策決定に資することを目的としている. 今年度は,農林業センサスにおける経営体個票及び農業集落別データについて,個票利用申請を行う事前準備を行なった.また,農業集落別データについては,日本型直接支払に関するデータや集落の活動状況等の一部がオープンデータとして利用可能であるため,利用可能なデータを取得・整理を行った.加えて,日本型直接支払と農地取引の関係性を対象として計量経済学手法を用いた分析を行い,国際学会で報告を行なった.先行研究の整理や国内外の学会参加を通じて,最新のデータ利用可能性や,研究手法等の情報収集を行うことで,本研究の実施にあたって利用可能な知見を収集した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目には農林業センサスのデータを利用するための申請を行うこととしていたが,利用申請準備を進めることができた.研究環境の整備と先行研究の整理も概ね予定通りに進んでおり,データ分析が必要な時点では利用可能となるよう整備を進めている.また,研究成果の一部を国際学会で報告を行っており,一部では目標を上回って成果が得られている.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度早い時期に研究環境の整備を行うとともに,先行研究の整理を進める.農林業センサスのデータ利用申請についても,事前申請,本申請と進めるために,申請作業を進める.
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