Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
新規医薬品開発において副作用発現は大きな障壁である。副作用は主作用と異なり標的分子・臓器が非特異で事前予測が困難なため動物実験による安全性評価が不可欠である。このため創薬研究効率化には化学物質の毒性影響を予測する手法が求められる。低分子化学物質は毒性発現メカニズムとして最初に標的タンパク質と結合し毒性を生じる物が多い。そこで化学物質のタンパク質結合を事前に評価できれば副作用を予測できると考えられる。本研究はタンパク質立体構造予測と分子結合シミュレーションを組み合わせた化学物質-全タンパク質結合シミュレーション【3D-binding Proteomics】による毒性予測手法の構築を試みる。