Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
サリドマイドは世界規模の薬害を引き起こした薬剤である。現在、サリドマイド誘導体は血液がんへ年間2兆円の規模で使用されている。IMiDsは複合体ユビキチンリガーゼをハイジャックし、ネオ基質を分解誘導することで作用する。IMiDs研究における問題点としてマウスCrbnはIMiDsに対して非感受性であることがあげられ、マウス個体を用いた催奇性や薬理作用の解析はほとんど行われていない。そこで本研究では、AirID-CRBNを発現するマウスおよびヒト型CRBNを発現するゲノム編集マウスを用いることで、哺乳類におけるサリドマイド催奇性の評価系の構築およびサリドマイド催奇性の分子メカニズムの解明を目指す。