Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脳室周囲器官の最後野(AP)は血液脳関門のない特徴的な脳領域であることが知られる。申請者は高脂肪食摂取時にAPにおいて神経幹細胞、前駆細胞が活発に増殖し、神経細胞新生やグリア細胞新生が生じていることを発見した。しかし、高脂肪食摂取により新生した神経細胞が組み込まれる神経回路や、摂食行動にどのような変化を及ぼしているのかはまだ分かっていない。本研究では、高脂肪食摂取時に焦点を当て、AP神経幹細胞の摂食に対する機能的役割の解明を目指す。AP神経幹細胞による摂食制御機構が判明すれば、社会的に大きな問題である肥満や糖尿病などの生活習慣病に対する血液脳関門を考慮しない薬剤の開発に繋がることも期待される。