Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
マラリアは、熱帯熱マラリア原虫により引き起こされる世界三大感染症の1つであり、すでに様々な治療薬が開発されているものの、その耐性原虫の出現が報告されている現状から、新たな治療薬の開発が必要である。そこで、既存薬と同程度の抗マラリア活性を示したリポペプチドに着目し、蔓延地域の衛生的・経済的状況を考慮して、新規マラリア経口治療薬の開発を目指すこととした。また、ペプチドの環化が経口医薬品として有用であることが分かっていることから、先のリポペプチドを効率的に環化体に導くことで新規マラリア経口治療薬としての可能性を検討する。