Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
2型脊髄小脳変性症は進行性の小脳萎縮を特徴とする難治性の疾患で、有効な治療法の開発が社会的に求められている。その原因因子として同定されたAtaxin-2にはポリグルタミン配列が存在し、そのポリグルタミンの異常伸長によって2型脊髄小脳変性症が発症する。研究代表者らは、最近Ataxin-2の生理機能として『標的mRNAの3’末端ポリA鎖を伸長することでその翻訳を活性化する』ことを明らかにしており、本研究では、Ataxin-2のポリグルタミン異常伸長がAtaxin-2による翻訳活性化能に与える影響を解析し、2型脊髄小脳変性症発症の分子メカニズムを解明することを目的としている。