Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
精密な操作が要求される手術において、筋弛緩薬による体動の抑制は欠かすことができない前提条件である。適切な筋弛緩薬投与量を定めることは非常に重要であるが、現在臨床において最も頻用される非脱分極性筋弛緩薬であるロクロニウムは作用時間が成人で20-90分と4倍もの個人差があり、信頼に足る個別化投与予測法は存在しない。本研究ではディープラーニ ング法を用いることで、従来の方法では不可能なほど膨大な変動要因を参照し、ロクロニウム投与後の筋弛緩深度の経時的変化を予測しうる患者毎に個別化した投与法を見出す。本研究により ロクロニウムの使用は従来よりも「安全」かつ「有効」に行えると期待できる。