がん患者における直接作用型経口抗凝固薬の投与量個別化を目指した臨床薬理学的研究
Project/Area Number |
23K14410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
野田 哲史 立命館大学, 薬学部, 准教授 (60865707)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | DOAC / がん / 静脈血栓塞栓症 / 臨床薬理学 / 投与量個別化 / TDM / PGx / 直接作用型経口抗凝固薬 / 腫瘍循環器 |
Outline of Research at the Start |
静脈血栓塞栓症はがん患者において頻度の高い合併症であり、がん患者の生命予後に大きく関連している。現在、DOACは、がん患者の静脈血栓塞栓症の治療・再発予防の標準療法に位置づけられている。しかし、日本人では、DOACを通常用量で開始すると頻度が高いことが問題となっており、一方で安易な減量は治療効果の減弱を招き、用量調節に難渋するケースが多い。そこで今回、出血リスクの高いがん患者においてDOACのPK/PD/PGx解析を行うことにより、がん患者におけるDOAC血中濃度、血液凝固第Xa因子活性、遺伝子多型に基づく用量調節の指針を確立することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
静脈血栓塞栓症はがん患者において頻度の高い合併症であり、がん患者の生命予後に大きく関連している。現在、直接作用型経口抗凝固薬(Direct Oral Anticoagulants: DOAC)は、がん患者の静脈血栓塞栓症の治療・再発予防の標準療法に位置づけられている。しかし、日本人では、DOACを通常用量で開始すると頻度が高いことが問題となっており、一方で安易な減量は治療効果の減弱を招き、用量調節に難渋するケースが多い。そこで本研究では、DOACの薬物動態学的パラメータと副作用・有効性・血液凝固第Xa因子活性の関連を解析して、DOAC の至適濃度を同定する。また、薬物動態に関連する遺伝子多型と有効性・安全性・DOAC 濃度を解析することで、がん患者における、ファーマコゲノミクス検査(Pharamacogenomics: PGx)を統合した薬物血中濃度モニタリング(Therapeutic Drug Monitoring: TDM)に基づくDOACの個別化薬物療法の確立を目指す。 臨床研究は、倫理委員会の承認を得て、多機関共同研究として開始できている。現時点で、エドキサバンが9例、アピキサバンが2例、リバロキサバンが5例研究登録できている。DOACの薬効・副作用の評価を実施して、臨床検体を用いた、薬物血中濃度の測定、血液凝固第Xa因子活性の測定、薬物動態関連因子の遺伝子解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
がん患者におけるDOACの血中濃度と遺伝子多型検査を活用した投与量個別化を目的とした本研究は、DOACの血中濃度・遺伝子多型検査と有効性・副作用との関連を解析する必要があるが、現時点では、症例が少数であり、統計学的検定を実施できていないことが上記区分の理由となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、臨床計画書に沿って、臨床薬物動態解析、臨床薬力学態解析、およびファーマコゲノミクス解析の結果から、母集団薬物動態/有害事象回避モデルの開発を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(21 results)
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[Presentation] オピオイドの鎮痛耐性およびオピオイドコーピングの可能性がありコントロール不良のがん疼痛に対してメサドン塩酸塩錠への切り替えが有用であった1例2023
Author(s)
武村 昌俊, 長谷川 千晶, 道家 雄太郎, 森井 博朗, 野田 哲史, 中川 翔太, 林 駒紀, 森田 幸代, 寺本 晃治, 池田 義人, 森田 真也
Organizer
第16回日本緩和医療薬学会年会
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[Presentation] チオプリン製剤による白血球減少とNUDT15遺伝子多型との関連2023
Author(s)
磯野哲一郎, 平 大樹, 池田義人, 河原真大, 野田哲史, 西田敦史, 稲富 理, 藤本徳毅, 安藤 朗, 寺田智祐, 森田真也
Organizer
第43回滋賀県病院薬剤師会・学術大会
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[Presentation] 免疫チェックポイント阻害剤(ICI)投与による免疫関連有害事象(irAE)発生リスクとしての自己免疫疾患(AI)合併の意義2023
Author(s)
住本 秀敏, 野田 哲史, 小出 博義, 道家 雄太郎, 堺 香輔, 木村 由梨, 西川 誠人, 富岡 安曇, 堀 麻紀, 中登 宏美, 徳田 彩, 高野 淳, 寺本 晃治, 村田 聡, 醍醐 弥太郎
Organizer
日本緩和医療学会 第5回関西支部学術大会
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[Presentation] 乳がん周術期薬物療法におけるデキサメタゾン中止後のステロイド離脱症状の発現率と漸減投与による改善率2023
Author(s)
藪田 直希, 須藤 正朝, 野田 哲史, 若杉 吉宣, 日置 三紀, 中村 春香, 道家 雄太郎, 小出 博義, 森井 博朗, 冨田 香, 森田 真也
Organizer
第33回日本医療薬学会年会
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