唾液検体を用いたin vitroアレルギー試験法の確立
Project/Area Number |
23K14417
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
栗坂 知里 帝京平成大学, 薬学部, 助教 (00846785)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | アレルギー試験法 / 唾液 / EXiLE法 / 舌下免疫療法 / 架橋活性 / 唾液検体 / IgE |
Outline of Research at the Start |
近年、唾液を用いた検査法が広く知られるようになり、侵襲性が少なく、精度の高い試験法が求められてきた。現在、広く用いられているin vitroアレルギー試験法は血清中IgEの固相抗原への結合を測定する方法であり、簡便で高感度であるが、偽陽性が多いことも知られている。近年開発されたEXiLE法は高感度にIgEの架橋活性を評価できる画期的なアレルギー試験法であり、申請者のグループは様々なアレルギー患者血清について解析を行い、有用性を明らかにしている。 本研究では、非侵襲性かつ高感度なアレルギー試験法の作成を目指し、患者検体として唾液を用いたEXiLE法の確立を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、唾液を用いた検査法が広く知られるようになり、侵襲性が少なく、精度の高い試験法が求められてきた。現在、広く用いられているin vitroアレルギー試験法は血清を用いるもので、簡便で高感度であるが、偽陽性が多いことも知られている。唾液は非侵襲性検体の1つであり、自己採取が可能であるため血液検査に比べ安全性も高いという特徴があり、唾液検体を用いた簡便かつ信頼性の高いアレルギー試験法を確立することで、患者および医療従事者の負担軽減が期待できる。本研究では、非侵襲性かつ高感度なアレルギー試験法の作成を目指し、患者検体として唾液を用いたEXiLE法の確立を目的としている。本年度は、 唾液中の口腔内細菌やアミラーゼ等の消化酵素などによる培養マスト細胞(HuRa-40)に対する細胞障害性の評価を行い、唾液検体の処理法を検討した。 採取した唾液を遠心し、固形物を除去後AmiconUltra-15にて濃縮した。抗IgE抗体を用いたウェスタンブロットによりIgEが存在することを確認したフラクションをEXiLE法に供したところ、PBS洗浄後に細胞が剥がれてしまった。唾液中のエンドトキシンやプロテアーゼが原因と考えられたため、0.1~30 μg/mLポリミキシンB(PMB)または0.001~8%プロテアーゼ阻害剤カクテル(cOmplete)で処理を行い、HuRa-40細胞に添加したところ、最終濃度10 μg/mL のPMB処理で、細胞への侵襲を抑制出来ることが示された。一方で、最終濃度0.001%~8%のPIでは唾液による細胞の侵襲を抑制できず、1%以上になると細胞毒性が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、架橋刺激に関与するIgEのみを検出できるin vitro試験法であるEXiLE法を用いている。本法では、培養マスト細胞にIgE抗体による感作を行うが、この際に唾液検体を使用する。今年度は人対象研究倫理審査の承認を受けるまでに時間がかかったため、当初の予定どおりに検討が進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
PMB処理により唾液による細胞障害を軽減できることが示されたため、PMB処理後唾液をEXiLE法に供し、total IgEの検出が可能であるか検討を行う。より高感度な測定系の構築のために、必要に応じて感作時間や抗原添加量や反応時間等の条件検討を実施する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)