Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
血中に投与された微粒子は、その界面にタンパク質コロナと呼ばれるタンパク質の層が自発的に形成されることが知られており、近年はタンパク質コロナの形態が微粒子の動態を決定する可能性についての議論が活発化している。本研究では、極性環境が異なる内核を有する高分子ミセルをモデル微粒子として、生体分子間相互作用・プロテオーム解析を駆使して微粒子のタンパク質コロナ形成能を評価し、微粒子内核特性とタンパク質コロナ形成の関係性および体内動態への影響を明らかにする。本研究は微粒子の体内動態を予測するうえで、新たな学術的知見が得られる可能性が高く、微粒子の臨床応用に大きく貢献できる研究と位置付けられる。