Project/Area Number |
23K14460
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 49010:Pathological biochemistry-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山口 純司 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80964709)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 細胞外小胞 / 筋線維芽細胞 / コラーゲン / 血管新生療法 / 下肢虚血 |
Outline of Research at the Start |
分極ハイドロキシアパタイト(Hydroxyapatite electret, HAE)は血管新生効果を有し、安価に大量生産できるメリットを持つ。我々はこのHAEの心筋注射が、心筋梗塞モデルマウスにおいて血管新生を促し心筋梗塞巣を縮小させることを報告してきた。HAEによる血管新生効果は心筋だけでなく下肢骨格筋でも有効と考えられ、本研究計画では下肢虚血モデルマウスにおいてHAE局所注射が、血管新生効果および救肢率改善効果があるかを検討し、さらに血管新生の作用機序を探索し、分子標的を最も効果的に動かす手法を検討することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
重症下肢虚血では強い酸化ストレスにさらされているとされる。また、線維芽細胞によるコラーゲンの産生、架橋構造の促進は、下肢虚血の治癒過程において大切な役割を果たす。 今回我々は細胞外小胞に注目し、酸化ストレス負荷下においてマウス心筋細胞株(HL-1)から放出される細胞外小胞(EV)の、マウス線維芽細胞株(NIH-3T3)に対する影響を検証した。まず、マウス心筋細胞株HL-1に対して、異なる濃度の酸化ストレス負荷(0, 50, 100, 200μM)を行い、EVを回収した。回収したEVは、酸化ストレス負荷の濃度依存的に回収量が多かった。回収したEVを、マウス線維芽細胞株NIH-3T3の培養中に添加したところ、Acta2の発現は抑制された。酸化ストレス負荷下では、心筋細胞より放出されたEVが線維芽細胞の筋線維芽細胞への分化およびコラーゲンの産生を抑制することで、創傷治癒が抑制される可能性が示唆された。次年度には、心筋細胞由来EV中のmiRNAや線維芽細胞の遺伝子発現についての網羅的解析を行い、分子機構を解明する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に使用した線維芽細胞の培養細胞株にコンタミネーションが見られ、培地、試薬類を一新する必要があった。現在は安定して使用できる細胞株のストックを複数準備しており、研究は円滑に進めることができると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
心筋細胞由来細胞外小胞のmiRNAについて網羅的解析を行うとともに、線維芽細胞のmRNAについても網羅的解析を行い、筋線維芽細胞への分化を抑制する機序を探索する予定である。
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