Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
甲状腺未分化癌は稀な腫瘍ながら甲状腺癌死の約30%を占める非常に予後の悪い癌である。未分化癌はその希少性からまとまったコホートを形成することが困難であり、大規模な遺伝子解析のデータは米国を中心とした少数の研究グループから示されているのみである。本研究では、これらの研究に比肩する最大規模のコホートを構築し、エクソーム解析を主とする網羅的遺伝子解析技法を用いて、(1) 特殊な臨床像 を呈する未分化癌の分子/臨床病理学的特徴の解明、(2) 未分化癌発生機構の分子機構の解明、(3) 新規分子標的治療薬ターゲット群の分子/臨床病理学的特徴の解明を行う。