Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
これまでにヒトで明らかとなっているRNA結合タンパクは約1700種類あるが、抗ウイルス応答としての生体防御にはたらくRNA結合タンパクの役割はごく一部しか分かっていない。予備検討結果を踏まえ、本研究の目的は、AがRNA結合を介してHIV-1複製を抑制する機序を明らかにすることである。Aは、インターフェロンによって発現誘導される遺伝子ではなく、HIV-1感染によっても発現は誘導されないことから発現が何によって制御されているかは現時点において未知であるが、Aの発現を上昇させることあるいはAが結合するウイルスRNAの配列を特定することは、HIV-1の新規の治療につながると考えられる。