Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
これまでに我々は中枢性慢性炎症モデルであるEAEマウスで、重力ゲートウェイ反射を明らかとしてきた。当該モデルでは下肢の麻痺を首座とした表現型を認めるがそれは一過的な症状に過ぎず症状のピークを迎えるとその後寛解する。申請者は当該寛解現象を病態の増悪に伴う、あるいは重力に応答する未知の神経回路によるネガティブフィードバック機構であると考えて検討し、予備実験から当該代謝産物Xの投与により中枢性炎症が抑制されることがわかった。本申請では重力ゲートウェイ反射を基盤に代謝産物Xが自己反応性T細胞のL5への浸潤をどのように抑制するかその詳細な分子メカニズムを明らかとすると共に代謝産物Xの発現様式の解明する。