Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、新しい作用機序に基づいた抗がん剤であるが、抵抗性を示す症例も多く、治療効果を高めるために様々な検討が行われている。ICIに抵抗性を示す症例では腫瘍内に浸潤したキラーT細胞が、がん細胞の周辺に到達できてないことが指摘されているが、その原因は不明である。一方で、免疫細胞の遊走(移動)には約24時間を1周期とする明瞭な概日リズムが認められる。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤への抵抗性が生じるメカニズムの解明を目指し、腫瘍微小環境における免疫細胞の遊走活性を制御する概日リズム機構に着目し、腫瘍微小環境におけるキラーT細胞の局在変容メカニズムの解析を試みる。