Project/Area Number |
23K14718
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
三上 貴浩 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90804419)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 頸動脈狭窄症 / 動脈硬化症 / 動脈硬化 / オミックス解析 / アテローム血栓症 |
Outline of Research at the Start |
我々はSELDI-TOF-MS (表面増強レーザー脱離イオン化-飛行時間型質量分析計)を用いた血中ペプチドのスクリーニングによって、頸動脈狭窄症(carotid artery stenosis; CAS)の存在と高度に相関するペプチド水和物を見出し、その産生カスケード活性を示す評価指標 (X)を世界に先駆けて考案した。 本研究では、CASの存在やX値の増加に関連するトランスクリプトームやDNAメチル化マーカーを探索する。さらに、動脈硬化症治療におけるdrug target候補の探索につなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
頸動脈狭窄症は頸動脈のアテローム性動脈硬化が原因であり、アテローム血栓症の主要な責任病巣の一つである。頸動脈狭窄症が原因となる脳梗塞は全脳梗塞の15%程度を占めると推定され、その進行は全身性のアテローム性動脈硬化の進行程度を反映している。 本研究においては、連続した狭窄率のカットオフ値にて統計学的検討を行い、そのカットオフ値について最適化を行った。また、先行研究にて明らかにした頸動脈狭窄症の新規マーカーXについて、ロジスティック解析によって従来の危険因子から独立した動脈硬化症の予測因子であることを示し、動脈硬化病変(冠状動脈、脳動脈、末梢動脈)の数が増加するに従ってX値が増加することを明らかにした。さらに、炎症性マーカーも加えた8種類のマーカーに関してそれぞれReceiver Operating Characteristic(ROC)解析を行い、Area Under the Curve(AUC)を算出することによってマーカー間の比較検討を行った。 また、従来の測定法によってXを算出した場合についても検討し、X値四分位法で疾患有病率のオッズ比を算出することによって、本法によって得たX値と比べていずれが優位であるかについて検討を行った。この結果、本法によるX測定が従来法に比較して有意に高いオッズ比であったため、X測定に関する点について本法の優位性が証明された。 さらに新たな試みとして頸動脈狭窄症の病理組織切片のデータ化や画像データ解析の可能性についても検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新たな統計解析を重ねることでXがマーカーとしてのみならず新たな疾患概念の確立にも関与する可能性があることが示唆された。本研究結果は現在発表の準備をしているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
病理組織切片のデータ化とその画像データの解析に関しての研究を進める。切片の厚みに関して、その深度をいかに抽出すれば元の画像データと同等のデータ量を保存できるかということについて現在検討中である。
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