Project/Area Number |
23K14748
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
川野 伶緒 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院 先端医療開発推進センター, 室長 (00744210)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2027: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | Reference change value / 個体内変動 / 人間ドック / 体重 / 変化量 / RCV |
Outline of Research at the Start |
フレイルの主要な定義であるCardiovascular Health Study (CHS)基準は項目数も少なく簡便であることから、世界中で広く用いられている。一方で各項目の評価基準は研究ごとに設定されることが多く、特に体重減少においてバラツキが多いことが明らかとされている。 そこで本研究は臨床検査医学における測定値変動性の理論を応用した新たな推定法を用い、体重の有意な変化量を測定値レベル別に推定することを目的とする。また、BMIの高低、性別及び年齢による違いを検討し、診断基準の統一に資するエビデンスの構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
フレイルとは、高齢期に生理的予防能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態である。過去50年にわたるフレイル研究により、加齢と老化には違いがあることをはじめとして、その測定方法やメカニズム、対策・マネジメントは大きく進歩してきた。その結果、フレイルの概念は医療政策と臨床に反映され、高齢化に対する認識を変え始めている。その一方で、研究の根幹ともいえる診断基準は未だに世界レベルで一意に定っておらず、エビデンス構築を困難としている。その原因の一つが体重減少であり、カットオフ値やタイムラインの設定は文献によって様々である。これを統一するには「どれくらい減少すれば有意と考えるべきか?」を客観的に評価できる指標が必要である。 そこで本研究では、臨床検査医学における測定値変動性の理論を応用した新たな推定法を用い、体重の有意な変化量を測定値レベル別に推定することを目的とする。また、BMIの高低、性別及び年齢による違いを検討し、診断基準の統一に資するエビデンスの構築を目指す。 2023年は本研究の実施計画等について立案し、倫理審査委員会に申請して研究実施の承認を受けた。その後、匿名化された人間ドックデータを入手した。データには、食生活や行動変容など体重の有意な変化量の推定には適さない者が多く含まれているため、適切なクレンジング作業および抽出条件の設定が求められる。そのため、研究用ワークステーションにてSQLデータベース環境を構築した。現在、入手したデータの統合・クレンジング作業および抽出条件のためのプログラム作成を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ここまで概ね計画通りのデータの取得や整理が進み、現時点で重大な遅延はない。研究成果の発信として、本年度は関連成果を国内学会にて発表できた。
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Strategy for Future Research Activity |
データの統合・クレンジング作業が完了次第、個体内変動に影響する要因(例えば性差、年齢差等)の探索的な検討等の基礎的な検討を行う。その後、個体内変動の推定に影響する要因に考慮した体重測定値レベル別の個体内変動の推定およびRCVを設定する。
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