Project/Area Number |
23K14805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
稻川 優多 自治医科大学, 医学部, 助教 (40888046)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 摂食障害 / 反復性経頭蓋磁気刺激 / eating disorder / anorexia nervosa / bulimia nervosa / self-induced vomiting / magnetic stimulation |
Outline of Research at the Start |
摂食障害のうち、自己誘発嘔吐が慢性化した病態では、行動嗜癖という依存を形成している。近年、反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)により左背外側前頭前野(L-DLPFC)を刺激する治療法が難治性うつ病に応用されており、衝動コントロールに関与するサリエンスネットワーク(顕著性回路)を強化すると考えられている。同様のプロトコルで難治性摂食障害が寛解したという症例報告もあるが、刺激強度が低い研究デザインが多く、一定の見解は得られていない。本研究では、行動嗜癖を生じた摂食障害患者に対するL-DLPFCへのrTMSが有効であるか、二重盲検試験を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、すでに保有している磁気刺激機器であるNeuroStarでの二重盲検試験が困難であることが判明したため、二重盲検試験を実施するための機器選定を進めた。その後、複数の会社からの見積もりをとり、刺激機器であるMagPro R30と、偽刺激と実刺激の双方が可能なコイル(Cool-B70 A/P)の購入手続きを終えることができた。 新たな機器購入に伴い、磁気刺激条件に関して自由度が高まったこともあり、研究計画の見直しを行った。そこで、すでに摂食障害に対する磁気刺激の研究を推進している英国のKing's college londonの研究チームに連絡をとり、本研究計画に関して議論したところ、シータバースト刺激の有用性について助言をいただいた。その後、国内の各共同研究者とも協議を重ね、当初予定していた刺激条件である左側DLPFCに対する高頻度刺激を、DMPFCに対するシータバースト刺激へと変更し、患者負担の軽減と治療効果の両立を目指すこととした。 さらに、共同研究者との研究計画立案を並行して進め、磁気刺激前後での評価項目を臨床的な評価尺度のみならず、当院小児科・脳外科・小児画像診断部の協力によるMRIでの構造的・機能的評価、中央大学・北海道大学・日本女子大学の協力による認知課題検査を、研究計画の一つとして組み込むことができた。上記の研究計画をもとに、特定臨床研究実施に向けて、監査・モニタリングの依頼、二重盲検試験実施のためのREDCapシステム構築の手続きも進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新たな機器購入と、倫理申請に至るまでの研究計画立案から書類準備等に、想定以上の時間を要した。しかし、機器購入の手続きは終わり、中央臨床研究審査委員会の審査も2024年6月に実施される見込みであるため、来年度から対象症例のリクルートを開始できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画は概ね完成されており、今後はいかにして症例数を確保できるかが課題である。本研究では54例のリクルートを目指しているが、当院の症例だけで満たすことはできないと考えられるため、2024年度以降は、学会・講演会・講座ホームページ等での広報活動にも注力し、北関東圏から広く対照奨励をリクルートできるよう努めていく予定である。
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