Project/Area Number |
23K14807
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
島田 隆史 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80717992)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
|
Keywords | 自閉スペクトラム症 / 対象リクルート / 表現型評価 / 多発家系 / 表現促進 / 全ゲノムシークエンス |
Outline of Research at the Start |
自閉スペクトラム症(autism spectrum disorders, ASD)は、多数の遺伝子からなる遺伝要因の影響を強く受ける多因子疾患であり、遺伝性とde novoのリスク変異群が相加的に作用することで発症するマルチヒットモデルが示唆されている。本研究では、多発家系における表現促進と、遺伝性・de novoリスク変異を全ゲノムシークエンスを用いて包括的に解析することで、ASDの表現促進の背景にある複数のバリアントクラスからなる遺伝構造の理解と新たなリスク遺伝子群の同定を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本計画では、多発家系における表現促進と、遺伝性・de novoリスク変異を全ゲノムシークエンス(whole-genome sequencing, WGS)を用いて包括的に解析することで、自閉スペクトラム症(autism spectrum disorders, ASD)の表現促進の背景にある複数のバリアントクラスからなる遺伝構造の理解と新たなリスク遺伝子群の同定を目指している。 目的達成のために、本年度は多施設共同リクルート体制の構築を進めた。具体的には順天堂医院メンタルクリニックにおいて、ASDの詳細な臨床評価のための専門外来の設置準備を行った。臨床心理士の資格を持つ研究補助員1名を雇用し、ASDの詳細な表現型評価のためのトレーニングを進めた。昭和大学発達障害医療研究所での対象リクルートのため、共同研究の倫理申請を含めた各種手続きを行い、この2施設において翌年度初頭から対象リクルート、詳細な表現型評価、DNA収集が行える体制を構築できた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年10月に申請者が順天堂大学医学部附属浦安病院から同附属順天堂医院へ異動になったことに伴い、予定の変更が生じリクルート体制の構築に一部遅延が生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、ASDまたは主要精神疾患の罹患親を持つASD発端者とその両親と非罹患同胞、60家系(210名)を目標にリクルートを行う。そのため、臨床心理士・公認心理師の資格を持つ研究補助員2名を追加で雇用し、他の医療機関と新たな共同研究体制を構築するなど、更なるリクルート体制の拡充を図る。収集した血液または唾液からDNAを抽出し、親世代に比べ発端者の表現型が重いなど表現促進が考えられる20家系(70名)を優先してWGSを行う。このパイロットサンプルの解析結果をもとに、複数のバリアントクラスを検出するためのパイプラインを確立する。計100家系を目標に2025年度もリクルートを続け、確立した手法を多数例に展開し、ASDの表現促進の背景にある遺伝構造の理解と新たなリスク遺伝子群の同定を目指す。
|