Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
LENは腫瘍血管を正常化し、薬剤デリバリーを改善するとされる。腫瘍血管正常化はTACEにおいて相乗効果を生む可能性がある。最近、LEN投与後にTACEを追加する新規治療法(LEN先行TACE)が注目されている。しかし、LEN先行TACEの機序は不明な点が多く、至適投与プロトコルも明らかにされていない。本研究では、ラット肝細胞癌モデルにおいて、近年普及しつつあるイメージング質量分析法を用いて、LEN先行TACEの薬剤分布を評価し、局所のタンパク質の経時的な挙動を解析する。また、先行LEN投与量とTACEの薬剤デリバリーおよび抗腫瘍効果の相関を調査し、最適なTACEの施行タイミングを探索する。