Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
放射性核種Lu-177(ルテチウム-177)を用いた薬剤は腫瘍等の新規治療薬として国内外で期待されており、本邦ではLu-177薬剤を用いた内用療法が2021年に開始されている。しかし、患者体内のLu-177薬剤集積分布をガンマカメラで撮像する際に、放射線の数えおとし(計数損失)が生じ、体内に集積している放射能の推定精度(定量性)が劣化することが問題となっている。本研究では計数損失の発生を抑制できる新規撮像法を開発し、その有用性を明らかにすることを目的とする。本研究の成果は、新規Lu-177薬剤の開発にて体内の薬剤集積分布解明やLu-177内用療法の治療効果判定などに貢献することが期待される。