Project/Area Number |
23K14865
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野橋 智美 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00886319)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | immunoPET / T細胞 / 分子イメージング / PET/CT / 免疫PET / 免疫療法 / T細胞イメージング / 治療効果モニタリング / 活性化T細胞 |
Outline of Research at the Start |
非小細胞肺癌患者において、免疫チェックポイント阻害薬(以下、ICI)の導入によって、腫瘍免疫に深く関与すると思われる活性化CD8+T細胞の分布がどのように変化するのかを、F-AraG PET/CTにて描出し、ICIの治療効果との関連を検討する。比較としてFDG-PETでの集積を参照し、病理標本における免疫染色とも対比する。ICIによる副反応が生じた場合には、その予測を可能にする所見がF-AraG PET/CTにて描出されるか検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は新規放射線薬剤であるF-18 AraGを用いたPET/CTにおけるイメージング技術に対して特定臨床研究を立ち上げ、非小細胞肺癌の患者を対象として免疫チェックポイント阻害薬(以下、ICI)の初回投与前後にF-AraG PET/CTを実施することで、ICIの治療効果予測が治療介入後早期に実現可能かを目的としている。これまでで5名のStage 4の非小細胞肺癌患者がエントリーされている。5名とも、特記すべき有害事象はみられずに検査を完遂されている(合計10回)。ただし、多くの症例がICI導入早期に治療効果が芳しくない、ないしICIによる有害事象の可能性があると判断されて早期に他のレジメンに変更となっており、ICIの治療効果を予測しうる症例はまだ見られていない。日本人におけるF-AraG PETの生理的集積分布に関するデータは存在しないため、5例の結果を受けて、2024年6月の米国核医学会(SNMMI)にてポスター発表が予定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遅れの理由として、診断から治療方針決定、さらに治療開始までの間に、F-AraG PET/CTの検査がなかなか入れられにくい背景がある。当院ではF-AraG PET以外にも多数の治験・臨床研究が実施されている関係で、検査枠は隔週の木曜日午後と限定されている。一方で、当院でのStage 4の非小細胞肺癌の診療方針として、患者に対する最大の利益を得るために、診断から治療開始までの間隔をできるだけ短くすることを目指している。検査枠にフィットしない患者が多く、エントリー数の伸び悩みにつながっている。
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Strategy for Future Research Activity |
患者エントリーの伸び悩みに対して、2023年には複数回にわたり、倫理委員会での研究計画書の改訂を実施した。具体的には、2023年2月に「ドライバー遺伝子陰性」という条件を撤廃した(理由:ドライバー遺伝子検査が実施されていなくともICIの適応と判断される症例が存在するため)。また2023年10月には「Stage 4」の条件を撤廃した(理由;ICIの適応はStage 4に限らないため)。 これらの改訂を以てしても診療スケジュールに合う症例は非常に限られるため、今後は対象疾患を拡大する方向で検討を進める。
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