Project/Area Number |
23K14906
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
成田 晶子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (00762080)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | コイル / 血管塞栓術 / ハイドロゲル / 薬剤溶出コイル / 薬剤溶出 / 塞栓術 / 高吸水性ポリマー |
Outline of Research at the Start |
血管塞栓術において、コイルは多様な疾患の治療に使用されるが、塞栓部位が広範な場合は多量に必要となり、また、血流が再開通する症例も経験される。これまで塞栓効果を高めるために高吸水性ポリマーを用いたハイドロゲルコイル等が開発、使用されてきたが、薬剤溶出コイルの報告はない。我々はこれまでの研究で高吸水性ポリマーが薬剤を吸着、溶出する機能を有することを明らかにしてきたことから、ハイドロゲルコイルに血栓化を促進する薬剤を含浸させることで、塞栓効果を高める薬剤溶出コイルを作成することを着想した。本研究では薬剤溶出コイルの特性と操作性を検討し、動物実験にて治療効果を評価、臨床応用を目指していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではハイドロゲルコイルに血栓化を促進する薬剤を含浸させることで塞栓効果を高める薬剤溶出コイルを作成することを目標としている。 まず含浸させる薬剤としてトラネキサム酸、ポリドカノール、モノエタノールアミンオレイン酸(注射用水と混和)、無水エタノール等を検討した。尚、コイルはAzur35(Terumo, Tokyo, Japan)を使用した。 温めた生理食塩水にてコイルを柔らかくした後に、シャーレに浮かせるようにコイルを固定し、薬剤に含浸させ、大きさや形状の変化を実体顕微鏡にて観察した。無水エタノールを除いてハイドロゲルは膨潤した。トラネキサム酸は10分で元のコイル径の3.6倍、ポリドカノールは120分で2.9倍、モノエタノールアミンオレイン酸は30分で2.7倍に膨潤したが、途中で一部のハイドロゲルには破損が見られた。以上からトラネキサム酸、ポリドカノール、モノエタノールアミンオレイン酸を検討する方針とした。 各種薬剤でハイドロゲルが壊れない程度に膨潤させたコイルを生体内を模したpH:7.4の37℃生理食塩水と混和し、実体顕微鏡にて大きさや形状の変化を確認した。いずれのハイドロゲルも混和後2分程度で元のコイル径の2.0-2.1倍程度に縮小したが、再現性の確認が必要である。 これらの大きさの変化は薬剤吸着と溶出の変化を見ていると考えるが、実際の薬剤吸着量、溶出量はわかっていない。次年度はこれらの大きさの変化の再現性の確認と、高速液体クロマトグラフィーを用いて薬剤吸着量と溶出量を検討することを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各種薬剤を含浸させた際にハイドロゲルの破損が一部で見られた。ハイドロゲルの破損がない程度の膨潤の見極めのために再現性の確認がもう少し必要であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
大きさの変化の再現性の確認と、高速液体クロマトグラフィーを用いて薬剤吸着量と溶出量を検討することを予定している。その後、フローモデルを用いてin vitroでの薬剤溶出コイルの操作性、塞栓効果を検討し、最終的には動物実験にて生体内の評価を行う。
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