Project/Area Number |
23K14941
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 裕之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50883500)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | FAM111A / Kenny-Caffey症候群2型 / 疾患モデルマウス / osteocraniostenosis / 低身長 / 軟骨内骨化 / 膜性骨化 / 骨格形成 |
Outline of Research at the Start |
低身長はホルモン分泌や骨格形成の異常などの複合的な要因で生じるが、正常な骨格形成 の分子学的機序は明らかになっていない点が多い。骨格形成に異常をきたす疾患の病態解析は正常メカニズムが明らかにすることができる。低身長・大泉門閉鎖遅延などを伴うKenny-Caffey症候群2型(KCS2)は、症状から骨格形成メカニズム解明の重要疾患とされている。これまでにKCS2とFAM111A変異との関連は示されているが、FAM111Aの詳細な生理的作用や、変異による骨格形成への影響は不明である。本研究ではFAM111Aの生理的作用及び変異による疾患発症機序について解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
低身長はホルモン分泌や骨格形成の異常などの複合的な要因で生じるが、正常な骨格形成の分子学的機序は明らかになっていない点が多い。骨格形成に異常をきたす疾患の病態解析は正常メカニズムが明らかにすることができる。低身長・大泉門閉鎖遅延などの骨の成長障害を伴うKenny-Caffey症候群2型(KCS2)は、症状から骨格形成メカニズム解明の重要疾患とされている。申請者らはこれまでにKCS2とFAM111A変異との関連を示したが、FAM111Aの詳細な生理的作用や、変異による骨格形成への影響は不明である。本研究では野生型及び遺伝子改変マウスを用いた解析、培養細胞・iPS細胞を用いた解析を行い、FAM111Aの生理的作用及び変異による疾患発症機序について解明する。 まず、生体組織を用いてFAM111Aの生理的発現部位を見出すために、野生型マウスのFam111a mRNA発現量の定量RT-PCRを行っている。また、ヒト組織においても他疾患における摘出骨検体の残余検体から免疫染色を行う準備を進めている。Cre依存的に変異型(KCS2及びOCS)FAM111Aを発現させることで疾患モデルマウスを作出済であり、出生時の体格と生後の成長、骨格形成及び軟骨・骨の組織学的所見を検証している。同時に野生型FAM111Aを発現するマウスでも同様の検証を行っている。細胞においては変異型及び野生型FAM111Aを強制発現させた軟骨・骨芽前駆細胞株や、疾患モデルマウスから作成した初代培養細胞で分化実験を行っている。さらに、軟骨・骨分化させた初代培養細胞をmRNAシーケンスによる発現解析を行い結果を解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスの交配に難渋しており、解析に十分な個体数を得るのに時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き疾患モデルマウスの表現型解析を進めつつ、ヒト組織での生体内で発現の解析を行う。さらに、軟骨・骨分化させた初代培養細胞のmRNAシーケンスによる発現解析の結果から、骨格形成カスケードに関わる因子の発現変化を検討することでFAM111Aの骨格形成への関わりを明らかにする。また、KCS2患者及び健常コントロールから樹立したiPS細胞を軟骨・骨芽細胞に分化させ、FAM111A変異による形態学的な変化やmRNAの発現パターンの変化を検証する。また、内因性FAM111A及び強制発現変異型・野生型FAM111Aを用いてウエスタンブロッティングや免疫染色によるタンパク質動態及び細胞内局在の解析も進めていく。
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