Project/Area Number |
23K14961
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
小澤 慶 藤田医科大学, 医学部, 助教 (10837545)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 未熟児 / NICU / ロタウイルス / ワクチン / 安全性 / 胃腸炎 / 新生児科 / 小児科 / ロタウイルスワクチン / ハイリスク児 |
Outline of Research at the Start |
ロタウイルスの弱毒生ワクチンが開発され安全性と高い有効性が証明されたことから、定期接種化された。一方で、初回接種対象年齢が生後6週から24週までと限定されているため、接種時期を逃すとそれ以降は接種不可となる。弱毒生ワクチン接種児便中にはワクチン株ウイルスが排泄され周囲の感受性者に感染することが明らかになっている。このため、ハイリスクの新生児集中治療室(NICU/GCU)の未熟児が、ワクチン株の院内感染の懸念から入院中に接種機会を逃してしまうことが大きな課題となっている。本研究では、そのようなハイリスク児が接種機会を失わないようにするためNICU/GCU内でのRVワクチン接種の安全性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は本格的な研究を始めるにあたり、まずは初期検討として、ロタウイルス(rotavirus, RV)胃腸炎患者の実際の便検体(ポジティブコントロール)を用いて、RNA抽出を行いReal-time RT-PCR法を用いてRVが検出できるかということを検証し、自施設の機器や個人の手技の点からも問題なく実施ができることを確認した。 同時に、研究フローに従ったスケジューリングや採取方法などを実際の現場となる新生児集中治療室 (Neonatal Intensive Care Unit, NICU)のスタッフと共有し議論したうえでシミュレーションを何度も行い、スタッフ全体に本研究の内容が浸透し誰もが問題なくスケジュール通りに便採取などの実働ができることを確認した。 また、関連のある国内や国際学会に複数参加し、今回の研究の意義である「本来であればRV胃腸炎重症化のリスクが高いNICUの未熟児が、RVワクチン株の院内感染の懸念から入院中に接種機会を逃してしまうことが大きな課題」という点が、いまだ国内だけでなく国際的にも解決されずにいるということを再確認し、専門家にも本研究の内容などを確認していただき、世界中のNICUに入院する未熟児をRV胃腸炎から守ることができる未来のために非常に重要な研究となるのではないかということを支持されている。 本研究は院内の倫理審査委員会の承認もすでに受けており、侵襲性のない研究のため患者の同意も順調に得ることができており、2024年3月から実際に計画した方法通りに、NICUでの便の採取、RNA抽出からのReal-time RT-PCR法によるRV解析を開始し計画通りに順調に進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究が計画通りの軌道にのっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も継続していき検体数が蓄積していけばしっかりとした結果がでると考えている。
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