Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
これまで我々は、アルコール性肝炎に関するプログラム細胞死を研究し、その中でも特に、ネクロトーシスに着目してきた。ネクロトーシスの主要な蛋白であるRIP3およびMLKLは、ミトコンドリアに内在するPGAM5を制御することにより、ミトコンドリアの代謝を調整することが報告されており、アルコールによる肝障害と関連することが推測される。このような背景を踏まえ、アルコール性肝炎におけるネクロトーシス関連蛋白発現とミトコンドリア代謝制御の関係を明らかにし、肝炎による死亡率低下や肝癌予防のために重要なアルコール性肝炎の制御を行う革新的治療ターゲットを見いだすことを本研究の目的とした。