Project/Area Number |
23K15032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
太田 佑樹 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80831510)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 潰瘍性大腸炎 / 原発性硬化性胆管炎 / CD4陽性T細胞 / CD4陽性細胞 |
Outline of Research at the Start |
潰瘍性大腸炎(UC)と原発性硬化性胆管炎(PSC)は自己免疫機序の異常により誘導される消化器疾患である。両疾患は合併することが多く、その免疫機序の相同性が想定されている。UCの腸管外合併症として、PSCはその生命予後を規定する重要な疾患である。しかし、PSC診断の困難さから合併の診断ができないことや、PSCの治療が無いために合併例への治療アプローチも確立していない。本研究では両疾患の病態形成に免疫司令塔として関わるCD4+T細胞を用いてUC、PSC、PSC合併UCでの遺伝子発現パターンの解析を行う。これらを基に、疾患の鑑別や合併を早期に診断する方法の確立と、共通する治療アプローチの探索をする。
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Outline of Annual Research Achievements |
潰瘍性大腸炎(UC)と原発性硬化性胆管炎(PSC)は自己免疫機序の異常により誘導される消化器疾患である。障害組織の異なる両疾患だが合併することが多く、その免疫機序の相同性が想定されている。UCの腸管外合併症として、PSCはその生命予後を規定する重要な疾患である。しかし、PSC診断の困難さから合併の診断ができない症例が存在するだけでなく、PSCの治療が無いために合併例への治療アプローチも確立していない。UCとPSCのゲノムワイド関連解析では共通する疾患感受性遺伝子が報告され、共通する病態の存在が示唆されているが、その詳細は未だ明らかではない。本研究では両疾患の病態形成に免疫司令塔として関わるCD4+T細胞の遺伝子発現に着目し、PSCとUCのCD4+T細胞の免疫コモナリティを示すためにUC、PSC、PSC合併UCでの遺伝子発現パターンの解析を行う。 当院では炎症性腸疾患患者の多施設前向きコホート研究(Far EAST 1000)が進行中であり、その研究ではMRCPを用いてPSC合併UC症例のスクリーニングを行っている。これにより今まで指摘されていなかったPSC合併例の拾い上げなどができており、本研究における検体収集のベースとなっている。 令和5年度は、健常者及び患者への同意取得および検体収集を行なった。健常群 42検体、UC群 48検体、PSC群 14検体、PSC合併UC群 16検体を収集しており、今後、RNAシーケンスの解析をすすめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
潰瘍性大腸炎は再燃・寛解を繰り返す慢性疾患であり、再燃時には複雑な炎症経路が活性化されていることが予想されるため、できるだけ寛解状態の患者を中心に同意取得をすすめた。このため寛解状態の患者さんの定期通院は2-3ヶ月に1回程度であることから検体収集に時間を要した。また比較対象とする健常者の募集にも同様に労を要した。このため検体収集が予定よりやや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
検体収集はおよそ目標数を達成したことから、計画通りに次年度はRNAシーケンスの解析をすすめていく予定である。
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