Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
炎症性腸疾患(IBD)は若年者に多く発症し、長期に及ぶ腸管の慢性炎症を背景に発がんを来す症例もみられる。一刻も早い病態の解明が期待されるが、IBD関連大腸がんの腫瘍微小環境に着目した研究はまだ少ない。近年、免疫チェックポイント阻害薬に加えマクロファージの免疫チェックポイント分子を標的とした新たな阻害抗体の臨床応用も期待される。本研究では、腫瘍化したIBD炎症組織の免疫微小環境における①ヘルパーT細胞の評価、②マクロファージの免疫チェックポイント分子であるCD47、SIRPα発現の評価を免疫組織化学染色により行い、通常の大腸がんとは異なるIBD関連大腸がんの腫瘍微小環境の特殊性を探索する。