Project/Area Number |
23K15048
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
沼田 泰尚 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40829983)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | PRDM1 / p53 / 肝細胞癌 / HCC / 分化 / 浸潤 |
Outline of Research at the Start |
肝細胞癌 (HCC) は進展の過程で分化度が低下して浸潤・転移に至るが、その分子機序は明らかではなく、HCCの治療成績の改善にはその解明が重要である。我々はこれまでの研究乃なかで、発生や分化を制御する転写因子PRDM1がHCCの分化度に関連していることを見出した。そしてPRDM1は、がん抑制遺伝子の産物であり癌の悪性度や分化度に影響を及ぼすp53の発現を制御して、HCCの分化度や悪性度に関与していると考えるに至った。本研究は、HCCの分化や浸潤・転移の制御におけるPRDM1およびp53の分子機能を解明し、革新的な診断法や治療法につなげることを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
1. ヒト肝細胞癌におけるPRDM1発現の検討 様々な分化度のヒト肝細胞癌8症例の癌部の組織に対して、PRDM1の免疫染色を行った。分化度の違いによる染色の強度に明らかな差はみられなかった。この原因がPRDM1の発現にあるのかどうか検討するため、さらに症例数を増やして比較検討を行う。
2. 肝癌細胞株におけるPRDM1発現とサイトカインとの関連の検討 肝細胞癌株(Hep3B, HuH1, HuH7, HepG2, HLF, PLC/PRF/5) における分化度とPRDM1の遺伝子発現の違いタンパクレベルで検討するため、Western Blot法を行うための検体の回収を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト肝細胞癌における時PRDM1発現の免疫染色のための条件検討を進めており、近々条件を確定できると考えている。また、実験に用いるための検体の準備が進んでおり、今後解析や検討を行う素地が出来てきている。
|
Strategy for Future Research Activity |
肝癌細胞株 (HepG2, Hep3B, HLE, HLF, HuH7, PLC/PRF/5)に対してPRDM1強制発現株や発現抑制株を作成し、それらの株のp53、上皮系マーカー、間葉系マーカーの発現ついてqPCR法、Western blot法で解析する。また、これらの株をマウスに移植し、PRDM1の発現と腫瘍の増殖や転移との間の関連について検討する。
|