Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
現在腫瘍の大きさに関わらず切除可能な内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が普及しているが、治療後創部に関しては、閉創しないことが多く、ESD後の遅発性偶発症に対する最適な治療法や予防法はまだ確立されていないのが現状である。一方、間葉系幹細胞(MSC)は同種移植でも拒絶を受けにくい新しい再生医療ソースとして注目されているが、MSCから分泌されるエクソソームに今回注目した。MSC由来エクソソームが、様々な疾患に対して抗炎症効果を示すこともわかってきており、本研究ではMSC由来エクソソームを、簡便かつ効果的にデリバリーするためにハイドロゲルを組み合わせ、ESD創部保護に対する新規治療法を開発する。