Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肝細胞癌の薬物療法は飛躍的に進歩し肝疾患診療は大きく変化しているが、予後不良例も依然多く存在しており、改めて背景肝疾患、肝発癌機構が注目されている。現状のバイオマーカーだけでは十分解明できない肝発癌機構の存在が示唆されており、独自に構築した2000例以上からなる慢性肝疾患患者のコホートデータベース、およびこれまでに確立してきたヒトiPS細胞の肝前駆細胞誘導、肝細胞成熟化誘導、および肝炎ウイルス感染機構研究の学術・技術基盤に基づいて、基礎科学と臨床医学との融合研究を企図し、慢性肝疾患の進展を阻止しうる精緻肝発癌サーベイランスシステムの開発を行う。