Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肝機能が破綻している肝硬変では、血液中のアンモニア濃度が上昇し、脳内に蓄積されることで肝性脳症を引き起こす。申請者は、アンモニア産生に関与するウレアーゼ活性を有する“Streptococcus属菌”を、肝疾患患者の口腔および糞便より分類することに成功した。そこで、申請者は、口腔由来Streptococcus属菌が腸に移行し、ウレアーゼ活性を示すことで、血中アンモニア濃度を上昇させると仮説を立てた。本研究では、肝疾患患者の口腔および糞便からウレアーゼ産生Streptococcus属菌を分離し、原因となる菌種を同定し、本菌種に特異的な配列を基に、その定量性から肝性脳症のリスク指標の開発を試みる。