Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
申請者の研究チームは、もやもや病の発症感受性遺伝子変化であるring finger protein 213 (RNF213)のR4810Kバリアントが、健常人集団と比較して日本人肺動脈性肺高血圧症患者に多く認め、生命予後不良因子であることを報告した。またRNF213 R4810Kバリアントは末梢性肺動脈狭窄症、もやもや病など、全身の様々な難治性血管病変の発症と関連しており、「RNF213関連血管病」という新規疾患概念を提唱した。本研究では、炎症性ケモカインに着目して、炎症性ケモカインが難治性血管病を惹起するメカニズムを解明し、血管炎症に関連した新規治療ターゲットを探索することが目的である。