Project/Area Number |
23K15125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
皆川 朋皓 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (90807223)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 細胞外小胞 / エクソソーム / 幹細胞 / 心筋分化 / 細胞形質同調 |
Outline of Research at the Start |
近年、細胞外小胞(EV)が細胞間コミュニケーションの重要な担い手であることがわかってきたが、様々な細胞種や組織における分化、発生、恒常性にEVがどう関わっているかは未開拓のままである。申請者は以前、細胞同士がEVを介して分化の進行度、細胞運命を同調させることを発見した。本研究では心筋分化・成熟化において細胞同士がEVを介して同調する機構(心筋分化・成熟化同調)を解明すべく以下の3点を明らかにすることを目的とする。 ①成熟心筋と未熟細胞を共培養すると未熟細胞の心筋分化・成熟化が促進すること ②未熟細胞の心筋分化・成熟化促進がEVを介して行われること ③心筋分化・成熟化促進を担うEV中の機能的分子の同定
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Outline of Annual Research Achievements |
心筋分化・成熟化の過程において、細胞間での情報伝達メカニズムとしての細胞外小胞(Extracellular Vesicle, EV)の重要性を探求した。具体的には、成熟心筋(ヒトiPS細胞より分化誘導し80日以上培養)と未熟細胞(中胚葉から心筋前駆段階にある細胞)の共培養を通じて、未熟細胞の心筋分化・成熟化が促進されることが確認され、これは心筋マーカーcTnTおよび成熟マーカーcTnIの発現レベルの上昇として明確に示された。フローサイトメーター解析においても同様の結果が得られた。さらに、成熟心筋細胞由来のEVが未熟細胞に添加された際、EV自身が心筋分化・成熟化を促進する機能を有していることが示唆された 。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定どおり、心筋細胞由来のEVが機能することを示した。さらに、EV内の機能的分子を同定すべく、未熟な心筋細胞、成熟心筋細胞、その他細胞由来のEVサンプルを集め、中身のmiRNAに関してmiRNA-seq解析する準備が進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
収集された各種細胞由来のEVに関してmiRNA-seq解析を行い、心筋分化・成熟化を担う機能的分子の同定を進める。
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