Project/Area Number |
23K15164
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
武藤 雄紀 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80865692)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 大動脈弁狭窄症 / 経カテーテル的大動脈弁植込術 / 腎動脈エコー / 腎機能 / CHIP / JAK2V617F / TAVI |
Outline of Research at the Start |
本邦では高齢化により、大動脈弁狭窄症(AS)患者は急増しており、それに伴い低侵襲治療である経カテーテル的大動脈弁植込み術 (TAVI)も増加の一途にある。クローン性造血(CHIP)は、加齢に伴い血液疾患を認めない健常人でも遺伝子変異が血液細胞に出現するある種の前がん状態である。近年クローン性造血が血液疾患のみならず心血管疾患のリスク因子でもあることが明らかとなったが、ASの病態におけるCHIPの意義は不明である。本研究の目的は、AS患者におけるCHIPを有する頻度やその臨床病態との関連を明らかにし、AS重症化の予防や早期発見の新技術の開発につなげることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
大動脈弁狭窄症 (Aortic stenosis: AS)は重症化すると心不全や突然死を起こし得る予後不良な疾患である。本邦では高齢化により、AS患者は急増しており、それに伴い開胸、人工心肺装置を必要としない低侵襲治療である経カテーテル的大動脈弁植込み術 (Transcatheter Aortic Valve Implantation; TAVI)も増加の一途にある。TAVI後に腎機能が改善すること、TAVI後急性腎障害(acute kidney injury; AKI)を発症した症例は予後が悪いことが報告されているが、そのメカニズムや予測因子は明らかではない。 本年度はまず重症AS患者に対してTAVIを施行した患者のTAVI前後での血液検査と腎動脈エコー検査をを用いて、腎機能の変化と腎動脈エコー所見の関連について検討した。その結果、術前の腎動脈エコー検査から得られる腎動脈のvelosity-time integral (VTI)がTAVI後の腎機能改善を予測し得ることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
重症大動脈弁狭窄症に対して経カテーテル的大動脈弁植込術を施行した患者において、血液検体や各種検査結果を用いての検討は進んでいるが、モデルマウスを用いての検討がまだ行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
重症大動脈弁狭窄症に対して経カテーテル的大動脈弁植込み術を施行した患者において、血液検体は既に手術前後で採取している。クローン性造血(clonal hematopoiesis of indeterminate potential;CHIP)は、心血管疾患と関連することが報告されているが、近年、CHIPと慢性腎臓病との関連についても報告されている。実臨床においては腎機能評価には血清クレアチニンや尿素窒素が汎用されているが、早期の腎障害は反映されないと言われており、急性腎障害の発症や生命予後を予測し得るバイオマーカーが求められる。今後は採取した血液検体を用いてJAK2V617F変異の解析やTAVI後の腎機能変化を予測し得るバイオマーカーの検討を進める予定である。
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