Project/Area Number |
23K15202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
須田 理香 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90779795)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 肺高血圧症 / マクロファージ / 末梢血単核球 / 肺線維症 / 末梢血単核細胞 / 骨髄由来間葉系幹細胞 |
Outline of Research at the Start |
PH・IPモデル動物の骨髄細胞は肺病態によりどのような修飾を受けているか(どのような骨髄教育がなされているか)。骨髄における単核球前駆細胞/単核球はBM-derived MSCないしはエクソソームEVsによりリプログラミングを受けるのか。PH・IPモデル動物のPBMCはどのような病態修飾を受けているかをRNAseqによる遺伝子情報と病態をdeep phenotypingの統合解析により探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
肺高血圧症・肺線維症肺におけるマクロファージは、肺組織常在性マクロファージと骨髄由来マクロファージに大別される。骨髄由来マクロファージは末梢血単核球(PBMC)として肺に到達する。そこでヒト肺高血圧症におけるPBMCのトランスクロプトーム解析を行い、PBMCがどのようにリプログラミングされているのかを検討した。肺高血圧症患者(肺動脈性肺高血圧症PAH 35症例、慢性血栓塞栓性肺高血圧症 CTEPH 42症例:合計77症例)を対象として健常者26例を対照(control)として、遺伝子情報の差異(DEG解析)を検討した。肺高血圧症(PAH、CTEPH)患者群で発現亢進していた遺伝子集団(GO Term)として、KEGG解析では、p53 signaling pathway(p value:2.79E-06)、Cell cycle(p value:2.16E-06)、TNF signaling pathway(p value:6.95E-04)、Pentose phosphate pathway(p value:9.78E-04)がGO termとして上位にリストされた。GO cellular component解析では、Death-inducing signaling complex (GO:0031264)、Intracellular non-membrane-bounded organelle (GO:0043232)、Cyclin-dependent protein kinase holoenzyme complex (GO:0000307) がGO termとして上位にリストされた。CTEPH患者42症例とPAH患者35例を比較して、CTEPH患者群で凝固線溶系に関係する遺伝子群の発現亢進が認められるかどうかを解析した。KEGG解析において、CTEPH群ではComplement and coagulation cascadesの発現亢進を認めた。GO termのDEG解析は今後さらに進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
肺高血圧症はその臨床分類、さらにphenotypeにより、deep-phenotypingという手法により臨床情報と合わせて遺伝子解析をする必要がある。現時点において、詳細な臨床情報と遺伝子情報の対応ができておらず、今後の課題である。また、GO termは検出されたが、DEG解析はこれからの課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
肺高血圧症を肺動脈性肺高血圧症、肺血栓塞栓症、III群の呼吸器疾患併存の肺高血圧症に大別する必要がある。さらに、それらの重なりにも注意する必要がある。Deep-phenotypingに近づくトランスクリプトーム解析を進めることにより、病態別の肺におけるマクロファージのリプログラミングを探索することが可能と考えている。
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