Project/Area Number |
23K15242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
鈴木 奈都子 山形大学, 医学部, 助教 (20740856)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | Semaphorin class 3C / 肺腎連関症候群 / CKD / COPD / 喫煙 |
Outline of Research at the Start |
肺疾患と腎疾患は合併しやすく、両疾患が合併した肺腎連関症候群の予後は不良であるが、その機序は不明である。本研究では「腎尿細管に発現し、抗炎症・組織修復作用をもつsemaphorin3c(SEMA3C)が肺・腎両臓器を保護する」という仮説を立て、一般住民・患者コホートと遺伝子改変マウスを用いて、尿細管でのSEMA3C発現が肺・腎疾患の発症進行に関与するか明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、肺腎連関症候群の機序としてSemaphorin class 3C(SEMA3C)の役割に着目した。Semaphorinは神経軸索誘導、抗炎症、免疫調整などの作用をもつ分泌蛋白で、中でもSEMA3Cは胎生期の腎臓発生や肺胞形成に関わること (Reidy, Pediatr Nephrol 2011)SEMA3C補充で肺胞損傷が修復されることが報告されている(Arul, PLoS One 2013)。 一方、腎臓で発現するSEMA3Cが腎や他臓器の障害にどのように関与するかについては、これまで検討されていない。 本研究の目的は肺・腎疾患が合併する機序とSEMA3Cが関与するかを明らかにすることである。「腎尿細管に発現し、抗炎症・組織修復作用をもつSEMA3Cが肺・腎両臓器を保護する」との仮説を立て、遺伝子改変動物モデルと患者・健診受診者コホートを用いて、腎尿細管SEMA3C発現が肺・腎疾患の発症進行に関与するか明らかにする。 <Clinical research>山形大学で2017-2021年に腎生検を行った191症例を対象に,血清SEMA3C濃度と尿細管障害マーカーとの相関を検討した.スピアマンの相関解析では血清SEMA3Cと尿中β2MGは負の相関を示した(r=-0.208, P=0.005). <In vivo>近位尿細管特異的SEMA3C ノックアウトマウス群とコントロール群に対して,14週間アデニン食負荷によりCKDを発症させた.両群の腎組織で間質線維化の程度を比較した.ノックアウト群で間質線維化が抑制された. SEMA3Cは尿細管障害,間質線維化と関連することが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
物価高の影響でより当初よりも研究資金計画の見直しを必要としたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果研究成果発表および情報収集の場として ①2024年第66回日本腎臓学会学術集会(横浜) ②2024年欧州腎臓学会米国腎臓学会(ストックホルム) 上記学会発表予定。演題採択済。 ブラッシュアップを行い、論文化する。
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