Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
一部の哺乳類は冬眠し、長期間の絶食にもかかわらず臓器障害をきたさない。その強力な臓器保護効果は、能動的な低体温や低代謝による低酸素消費が寄与していると推測されるが、冬眠中のエネルギー代謝動態の解析は、技術的に困難であった。本申請では、人工冬眠誘導マウスとATP可視化マウスを交配させ、冬眠による腎保護効果およびエネルギー代謝機構の変化を生体ATPイメージングや質量分析法を用いて解明する。臨床的に虚血状態が引き起こす重症の急性疾患は数多く存在することから、人工冬眠による能動的低代謝の医療応用への可能性を探る。